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今更ながらの自己紹介②

治療ではない思春期保健室で何をするのか?保健師が何をするのか?と思いますよね…。

保健師の視点は『予防』なんです。病気にならないように予防する。
病気に進行してからでは苦しいし、治療にも時間がかかります。そうなる前に「防ぐ」ことが大切なんです。医療は「治す」ですが、保健師は「予防」なんですね。「イライラする」「泣きたい」「お腹や頭が痛い」など心や体から出される大切なSOSサインに予防のケアをしていく…。医療が必要な場合には早期の受診を促していく…。保健師は早め早めのケアで病気を予防していくという関わりになります。

それから、もう一つの『予防』。
以前勤務していた家裁医務室では、家裁に送致される10代の少年たちに思春期の変化や性などの保健指導をしてきました。一人一人の話を聴きながら思ったことは「事件につながる前に誰かに相談できていれば…」でした。思春期特有の性の問題も同じで、相談できる人がいれば、知識があれば防げることもあるんです。いろいろなストレスや悩み・問題を抱えながらも一人で対処しようとする子どもたちに「相談する」という選択肢を持って欲しいと思います。ネットの世界に救いを求める前に、事件につながる前に相談できる人が身近にいたら一人で苦しまなくても済むかもしれません。

そんな思いから思春期保健室を始めました。今更ながらの自己紹介ですが、思春期保健室の利用に迷いがある方の参考になれば嬉しいです。精神科看護が私の基本なので、ゆっくりお話を聴かせてもらう感じです…。家にある置き薬みたいなイメージで気軽に利用してくださいね。